2005年6月4日(土)〜7日(火) 九重山のミヤマキリシマが見たくて、前さんと二人で出かけた
6月4日(土) 大坂南港(18:50発)から関西汽船で別府観光港まで。 翌朝6:20着
前さんと一緒に午後4時半家を出た。同じマンションの住人同士なので便利このうえない。
梅田で翌日の朝食、昼食、翌々日の昼食用にパンとおにぎりを買ってから、
地下鉄四ツ橋線の終点 住之江公園 で南港ポートタウン線に乗り換えて、フェリーターミナル まで行く。
別府航路は初めてなので、わくわくする。
改札口前に、近畿ツーリストのツアー客が大勢いた。明日平治岳に登るそうだ! 1日ずれてて良かった!心底そう思った。
船室はがら空き状態。お風呂に入って、快適に寝る。瀬戸内海はおだやかで、安眠できる。
6月5日(日)  牧ノ戸峠から久住山、中岳。北千里浜を経て法華院温泉泊
5時半起床。船の食堂でパンとコーヒーを食べる。
別府港から6時57分発の牧ノ戸行きバスに乗るつもりだったが、長者原まで行くというご夫婦に声をかけられて、一緒にタクシーに乗った。
おかげさまで、1時間の時間短縮。 8時半 牧ノ戸峠到着。
今日は上天気のはずだったが朝は不安定な雲行きで、牧ノ戸峠はガスに包まれて寒い。
休憩所は大勢の人でにぎわっていた。
ここから沓掛山第一展望台までは観光客も展望が楽しめるように舗装道が続いている。(残念ながらここも視界ゼロ)
牧ノ戸峠 休憩所の前で
やっと山道らしくなり、左右にミヤマキリシマを見ながら10分ほど登ると、沓掛山の稜線に出る。
ガスが上がり素晴しい眺めに歓声!
至る所にミヤマキリシマの群生が見られ、若々しい緑とピンクの模様が華々しい。
沓掛山第一休憩所
沓掛山稜線
沓掛山 9:10着。 沓掛山の岩を過ぎて、なだらかな黒土の尾根道を45分位、のんびり歩く。あしび・いわかがみ・まいずるそう等の花もきれいだった。
扇ケ鼻分岐を過ぎると、広々とした草原の西千里浜。星生山(ほっしょうさん)と平行に歩く。星生山にもいつか登ってみたいなあ。
沓掛山を後にして・・・ 西千里浜 後ろは星生山
いわかがみ まいずるそう
星生崎からガラガラの道を下って久住分れの避難小屋に到着。10:40
立派な小屋だ。 急にガスってきた。
目の前に広がる久住山頂は いっぱいの人影が棘のように立っていて壮観だった。
小屋の前を通って、北千里浜との分岐〔久住分れ〕 中岳の分岐まで一気に登る。
ミヤマキリシマが咲き乱れる美しい草原で一休憩。
昼食はここで食べることにして、空身で久住山に行く。ガラ場を右手にとって登ること20分で
山頂到着。 11:20
久住分れの避難小屋
今日は久住山の山開きの日だそうで、記念のしおりをもらった。一年おき大船山と交互に行われているらしい。
頂上はごったがえし状態でお祭り気分。新聞社のヘリコプターがやかましく飛び回っていた。あいにくのガスで撮影に苦労してるのだろう。
視界もきかないし、早々に引き上げる。
久住山頂 標高1786M 山頂から中岳との分岐を望む。
後ろが中岳 左へ久住分れへの道が続く
花と緑に囲まれて、おにぎりを食べて、幸せ気分いっぱい。休憩している間に晴天の青空となる。
出発。 空池の縁をまわって火口湖の御池(みいけ)に出る。中岳直下 満々と水を湛えた美しい池だ。
かつては九重山法華院代水寺、久住山猪鹿狼寺が御池のほとりに上宮を祀り、中岳を拝んだといわれる。
今日は山開きの日とあって、神輿をかついで正装した山伏の一行に出会った。
御池 天狗ケ城 標高1780M 尾根道から中岳山頂を望む
御池の南を回って(足元にマイズルソウがいっぱい咲いていた)天狗ケ城と中岳の稜線へ登る。
気持ち良い尾根道で、ミヤマキリシマがきれいだった。

中岳到着 13:30  頂上からの眺めは絶景!!!
眼下に坊ガツルがひろがり、ピンクに染まった平治岳、大船山が素晴しい。
南は御池の向こうに久住山、稲星山。 九重の山々を一望打尽だ。

ミヤマキリシマ
中岳 標高1791M 坊ガツルを眼下に
中岳から平治岳(ひいじだけ)と大船山(だいせんざん)
御池と稲星山
中岳山頂でゆっくり景観を楽しんでから、稜線を天狗ケ城にむかう。
岩山を回りこんで登るとすぐ山頂に到着。
天狗ケ城からは硫黄山の噴火口が間近に見えてすごかった。後ろに長者原がひろがっている。
天狗ケ城から側道を通って久住分れまで下る。
ここから北千里浜までは岩のあいだを30分急降下。道しるべに黄色いペンキがつけられてて下りやすい。
左手に硫黄山がゴウゴウと噴煙をあげている。風向きの加減であまり臭くはなかった

北千里浜の荒涼たる景色も秋に比べ春は(草が茂っているせいか)おだやかだ。

噴煙をあげる硫黄山
諏蛾守との分岐から1時間たらずで法華院温泉に到着。15:30
小屋の入り口では宿泊手続きの人々が行列をつくっていた。
私たちは食堂の上の大部屋泊り。
入って驚いた。広いのなんのって、真ん中の通路をはさんで左右に6組づつ布団が置かれ、それが20列くらい並んでいる。壮観。 
日が暮れる頃には大部屋も満杯になった。実際に寝てみると布団が大きくて寝心地良く感心した。
北千里浜 
さっそく温泉に入る。骨の髄までしみ込む気持ち良さ。
湯後は坊ガツルを眺めながら、ビールを片手におしゃべりで時間がすぎていった。
硫黄山の溶岩石 諏蛾守との分岐。後ろは三俣山(みまたやま) 法華院温泉
 つづく