2005年8月14日(日)〜16日(火) 盆休み 三島夫婦とマキを誘って、5人で立山縦走をした
8月14日(日) 天狗平から室堂まで散歩して、みくりゲ池温泉に泊まる。
マキが出張で12日から帰ってきていたので、3人揃って家をでる。7時12分発サンダーバード1号に乗って、マキオ・サトコと金沢で合流した。富山着 10:20。
富山地方鉄道で立山に行き(1時間)、美女平までケーブルに乗り、そこから立山高原バスで天狗平に行く(1時間)。天気予報は最悪だけど、なんとか持ちこたえている感じだ。天狗平着 13:00。 
遊歩道に出て、さっそくお弁当を広げる。金沢で買ってきてもらった駅弁は最高に美味しかった。
食べ終わった途端 雨が降り出した。
雨具に身を包み、傘をさして、のんびり歩き始める。
富山地方鉄道の中で
天狗原でお弁当 室堂への道
室堂到着 14:15
お盆の最盛期だけにバスターミナル前の広場は大混雑   団体客も結構多い。
こんな天気の日にアルペンルートを行く人は本当に気の毒だなあ・・・
マキの靴は防水がされてなくて、もう靴下ビチョビチョ。   憂鬱の中に沈み込む
室堂で記念撮影
今日の宿泊は みくりケ池温泉。
荷物を部屋に置いて まずは 暖かいコーヒーを飲む。 おいしかった!
3人で地獄めぐりに出かけるというので、私たち夫婦はその間ゆっくり温泉に浸かっていた。
みくりガ池温泉は最近改装したらしく、部屋も乾燥室も風呂もきれいになっていて、ビックリした。
3人の帰りが遅く心配していたら、へとへとになって帰ってきた。  
夕食は6;45から。
サトコは膝が痛い、という。下りがつらいみたいで、大丈夫かな・・・
夕方から雨がひどくなり、 夜には風も出てきて、さながら嵐の態をなす。
最悪。明日はどうなることやら・・・心配しつつ寝る。
ガスって幻想的なみくりケ池
8月15日(月) 雷鳥平から 別山乗越 を経て 剱沢に下る
朝 5時起床。 6時 朝食。
雨は止む気配がなく、風もあいかわらずきついが、少しずつ収まってくる様子なので、予定変更。
今日は雷鳥坂を登ることにして、8時まで寝て待つ。
天気予報では、明日は回復するらしい。
雨も風もおだやかになったので、9時出発。
サトコは雷鳥平までの下りがつらそうだった。マキは足が水に浸かってると言って悲鳴をあげる。
雷鳥坂は最初から最後まで水が川となって流れていた。ここは、もしかしたら炎天下より雨の方が登りやすいかもしれない。雷鳥沢のお花畑がきれい。寒くてゆっくり眺めていられないのが残念だけど。
雨の中を出発
最後の急登をあえぎながら登って、別山乗越到着 12:00。
剱御前小屋にかけこむ。暖かい休憩室での昼食は本当にありがたかった。
雷鳥平のキャンプ場をめざして下る 浄土川を渡り、雷鳥坂を登る。遠景は雷鳥平と地獄谷
別山乗越から剱沢への下りにかかる。サトコの足が調子良くないので、ゆっくり歩く。右側は大きな雪渓。30分もすると剱沢キャンプ場と剱沢小屋が見えてきた。・・・剱岳は雲の中・・・ 剱御前小屋無料休憩室で昼食
コーヒーを飲みながらパンを食べる
剱沢への下りは岩だらけ 眼下に剱沢キャンプ場。右に剱沢小屋が見える
剱沢小屋到着 13:30。
こざっぱりした家庭的な雰囲気の山小屋だ。8人部屋の貸切状態に大いにリラックスする。驚いた事にシャワー室が3つもあって、トイレは水洗だった。談話室には本がいっぱい置いてある。
雨具から靴下まで乾燥室にほおり込んで、布団を敷いて、後はゴロゴロ。 
夕方、日がさしてきた!という誰かの声に、皆して外に飛び出す。
剱岳がきれいに見えて、感激!!! 威風堂々たる姿は何とも言えず魅力的。 これが見たくて来たんですから!
テレビ朝日の撮影隊が来ていた。
夕食 5:45  少人数に分けて時間をずらし、出来立ての料理をたべさせてくれる暖かさがうれしかった。
消灯 9:00 でも8時には寝てしまった
雨も上がったみたいで、明日は期待できそう
剱岳の全貌
剱沢キャンプ場 小屋の前で記念撮影
8月16日(火) 別山から雄山まで縦走  室堂に下り、富山から帰宅
明け方3時 トイレに起きると、玄関口は剱岳へ出発する人でにぎわっていた。皆無言で準備に余念がない。天気は大丈夫そうだ。
4:30起床。 5:00朝食。  6時過ぎると部屋を追い出される。
今日はレインコートなしで歩けてうれしい。 足取りも軽く 6:15 出発。
小屋の前から別山乗越方面。朝日がまぶしい 朝の剱岳 剣沢小屋の前景
歩き出してしばらくして、道端を雷鳥が鳴きながら歩いていた。草むらで2羽の子供が楽しそうに遊んでいる。   雷鳥と出会えるとは思いもしなかった。
草原は朝露がひかり、花が咲き乱れ、美しい。
くるまゆりの群生があって、目をうばわれた。
別山乗越 7:45 到着。
剣御前小屋は朝の掃除中で忙しそうだったが、
コーヒーを飲んで、ゆっくり休憩する。
お母さん雷鳥 別山との分岐地点
別山尾根からの室堂方面
ここからが尾根道の縦走路。まっすぐ別山へ向かう。ガスが出てきて視界は悪いが、岩とハイマツの道がうれしい。
急に、ガスの切れ目から室堂一帯が見えた。
別山の山頂をあきらめて、巻き道を行く事にする。下りになるとサトコの足は具合がわるい。
別山を越えると東側が開けて、黒部渓谷に落ち込む谷間に雪渓が張り付いている。
後ろ立山は残念ながら雲の中だ。上天気とはいかないが、雨が降らないだけでも幸せ・・・と皆で言い合う。
別山尾根からの山頂 
右手に内臓助小屋を見ながら、 9:30 真砂岳(2860M)到着。平らなザラザラ道を行く。
雷鳥平へのエスケープコース大走りへの分岐を過ぎると、いよいよ富士ノ折立への登りだ。
真砂乗越直下の谷
真砂岳(マサゴダケ)周辺の花
きれいな小さな鳥
真砂岳の下り
東側に内臓助カールを見ながら、富士ノ折立まで一気に登る。
マキオちゃんは傘を杖がわりにして、結構なバテバテ状態。
10:30 富士ノ折立到着。 ガスの間から黒部湖がキラリと見えてうれしかった。
岩の間を雷鳥が歩いていて、眺めていると小さな鳥が飛んできた。
内臓助カールをバックに富士ノ折立の登り
富士ノ折立から大汝山(オオナンジ)までは平坦な15分程の道。 雷鳥平の向こうに、初めて大日岳が顔をみせた。大汝山 11:00到着。 大汝休憩所のトイレはありがたかった。 剱沢小屋で作ってもらった弁当を山頂で食べる。 室堂を眼下に収めてしごく快適。
富士ノ折立(2999M)
雷鳥平と大日岳
黒部ダム
大汝休憩所 山頂直下で昼食
猛々しい岳の頂に、雄山神社の祠が見えてきた。唖然とする光景だ。お祓いの太鼓の音が雰囲気をもりあげる。
別山からの縦走はしんどいけれど、この風景が一番の魅力かもしれない。      雄山 12:30到着。
3人とも <もう動けません> と言うので、マキと二人で神社に行く。
夏の最盛期とあって、行く人全員に祝詞をあげ、お神酒をふるまってくれている。 ありがたい事です。
立山雄山神社
立山は大宝元年(701)に越中国司佐伯有若公の嫡男有頼公が18歳の時、神司により開山したと伝えられます。
それ以来1300年の間 富士山 白山と共に日本三霊山の一つとして全国から尊敬されてきました。
富山県では少年時代に登拝しない者は一人前になれないという風習がありました。
祭神は天手力雄神(災難消滅家内安全の守り神)伊邪那岐神(職業繁栄開運招福の守り神)の二柱であります。
頂上の神殿は金沢百万石藩主代々の造営でありましたが、平成8年7月 136年ぶりに建替えられました。
当社は北アルプス山岳上の唯一の延喜式内国弊社であります                     立山頂上社務所                                          
雄山神社(3003M)
雄山から一ノ越までの下りは、大変だった。 行列をつくってズルズルの道を下るのはいい気分のものではない。サトコは膝が辛そう。
一ノ越 14:20到着。 黒部湖のむこうに後立山連峰がやっと顔をだした。
立山の下り  一ノ越山荘を眼下に 一ノ越から望む後立山連峰
今日中に大坂に帰らないといけないので(マキは明日から仕事)、バスの時間を聞きに大急ぎで室堂まで下る。サトコはマキオちゃんと一緒にゆっくり下ってもらう。
室堂は日が照っていい天気だが、雄山は雲にかくれて見えない。

バス停に着いて驚いた。昨日の雨で崖崩れがあって、ケーブルも電車も動いていない と言う。
立山までバスで行って、代替のバスに乗り換えて、途中の駅まで行かないといけないので、富山までどれくらい時間がかかるかわからない とか・・・

結局、サトコさんが到着したので、そのまま15:40発のバスに乗る。 立山名水を汲む時間もなくて残念。
富山に18:20に着いたので、マキオ・サトコは18:34発の北陸8号に乗り、金沢乗換えで芦原温泉まで帰ることになった。

私たちは19:54発のサンダーバード50号。
駅ビル飲食店街で刺身定食を食べ、おみやげコーナーで時間をつぶす。   大坂着 23:12  お盆帰省客で列車内満席だった。