2008年10月7日〜9日  北アルプス 唐松岳〜五竜岳縦走   参加者:脇野・中束
10月7日(火)   新大阪 7:00  松本 10:03  白馬 11:27  八方池山荘 13:30
新大阪7:00発のぞみ、名古屋8:00発しなの3号、と乗り継いで松本に行く。新宿発のあずさ3号に乗って脇野さんと合流。白馬11:27着。
白馬駅に降りるのは何年ぶりのことか・・・ 夏とちがって閑散としている。まず、スポーツ店を探してサブザックを買い、昼食の蕎麦を食べた。(おいしかった)
タクシーで八方のゴンドラ乗り場へ行く。ここから兎平までゴンドラに乗り、そのあと2つのリフトに乗って八方池山荘まで直行する。標高差925mを25分で行くのだからすごい。黒菱平から歩くつもりだったが、天気の具合があやしいので、リフトに乗った。途中、草原の紅葉が見事。
白馬駅前広場 兎平のリフト乗り場 八方池へ続く尾根道
13:30 リフトを降りると目の前が山荘の玄関だった。八方池山荘は2階全室が個室で、お風呂があるのにはビックリした。
時間もはやいので、散歩にでかける。ガスで視界は悪いが、八方池への尾根道を歩いて明日の足慣らしをする。
山荘の下は みずなら、ななかまど、つつじの紅葉が青々した笹と入り混じって、カラフルにすごくきれいだった。
夕食前に一風呂あびてご満悦。夕食もおいしかった。同宿者は一名のみ。
10月8日(水)  八方池山荘 6:30  八方池 7:40  唐松岳 11:00  白岳五竜小屋 15:10
5:30 起床。 6:30 出発。 巻き道を通って八方池に行く。ガスが行ったり来たりの天気。かいまに見える尾根の斜面はオレンジ色に紅葉している。
7:40 八方池着。池がうそみたいに青く、はい松の緑と紅葉のコントラストが美しい。池の西側に険しく荒々しい不帰の3峰がそそりたち、雲がちょっと邪魔してるとはいえ、天狗の頭から白馬岳までが一望された。東の彼方には戸隠から妙高、雨飾山までがくっきり見えて、しばし感激の溜息。
八方池と白馬三山
しばらく登ると、二波に五竜岳と鹿島槍岳が見えてきた。ここからみる五竜岳は雄々しくて立派だ。 9:00 扇雪渓で休憩。はい松の丘に建つ丸山ケルン 9:30通過。不帰の峰はますます険しく、谷間の雪渓も近寄りがたさを強調している。
天狗の頭をバックに 岳樺の紅葉 八方池の後ろに戸隠・妙高・雨飾山
不帰の三峰
唐松岳への尾根道
五竜岳の後ろに鹿島槍
10:30 唐松岳山頂山荘着。真正面に唐松岳がそびえ、餓鬼岳をはさんで立山連峰と剣岳が見える。
お弁当と水を持って唐松岳に向かう。 11:00山頂(2696m)到着。白馬方面はガスっている。一時、ガスが切れて不帰の峰に続くガレ場を見たが、ゾットする景色だ。風がきついので岩陰で昼食にする。
山荘から見る唐松岳(2696m)。後ろは立山連峰
唐松岳山頂にて 山頂から見る不帰の峰の縦走路
12:20 山荘を出発。山荘から見ると縦走路はガタガタのとがった岩山の連続で、いやな気分。少し行くとご親切に”ストックをしまってください”の注意書きがあった。案の定、切り立った岩場の連続で緊張の一時が続く。足がガクガクして写真を撮るどころではない。岩場に弱くなってる自分を自覚した。
1時間ほどで、岩の大黒岳を通り過ぎるとはい松の茂る平坦な道に出た(13:20)やれやれ
。  胸毛のすっかり白くなった雷鳥のつがいと出合った。
15:00 白岳(2451m)遠見尾根の分岐に出る。ここからは10分で直下の五竜山荘だ。ガスってて到着するまで小屋が分からなかった。
唐松岳からの岩場 雷鳥のつがい
五竜山荘は大きな小屋で、一階の食堂の奥に二段式タコ部屋が並んでいる。トイレはその奥。2階は個室になっている。
オーナーの話では お盆の最盛期には500人位の人が泊まる、という。 すごい!
今日の宿泊者は15人くらいなので、全員個室泊まりだ。ひとりで伊東から来た女の人と同室になった。
食堂はストーブで温かく居心地がいい。コーヒーを飲んでふとんに潜り込む。4時半ごろ、すこしガスが切れてきたので外に出てみる。寒い。気温は4度くらい。東の空が明るくなってきたので明日は晴れるかも・・・・
夕食はカレーライスとみそ汁。好きなだけおかわりをどうぞ、といわれた。 同じ食卓の人達としゃべりながら食べる。 
10月9日(木)  五竜山荘 6:00  五竜岳 7:10  五竜山荘 8:15
五竜山荘 8:45  中遠見山 11:00  地蔵ノ頭 13:00  アルプス平 13:40  神城駅 16:35発
5:00起床 5:30朝食。食事中、朝日が上がり始めたので外へ飛び出した。白馬村の上の雲海を染めて、きれいなご来光を見ることができた。
6:00 空身で五竜岳にむかう。天気は悪くないが、雲が多いので景色はもひとつ。南東方面は雲海が敷き詰めている。
五竜岳の岩場は心配する程のこともなかったが、1時間の登りは息が切れた。7:10 頂上到着。
一瞬 ガスが上がって キレットと鹿島槍岳がきれいに見えた。威風堂々たるたたずまいだ。  途中、花と供物の供えられた慰霊碑があった。
五竜山荘からのご来光 山荘を下に見ながら五竜岳へ 五竜岳からキレットへの縦走路
山頂で記念撮影
五竜岳から鹿島槍を望む
山荘に帰ってコーヒーでぬくもって、 8:45 出発。 白岳の分岐から南東にのびる遠見尾根を下る。
紅葉したやせ尾根に延々と道が続く風景は独特の魅力。ななかまどの赤が目にしみる。ゆっくり、楽しみながら下る。
ガスが上がったり下がったり、いそがしい。西遠見山は知らぬ間に通り越して、10:10 小さな池で休憩する。
大遠見山あたりから樹木が多くなって、ますます紅葉が美しい。11:00 中遠見山(2037m)で昼食。
昨日とおなじパントキュウリ、チーズ、サラミを食べる。登る人も山を降りる人もここは格好の昼食ポイントらしく、満員だった。
紅葉した遠見のやせ尾根 池のほとりで休憩 真赤なななかまど
五竜スキー場と神城の村
紅葉の林の中を酔っぱらったような気分で歩く。時々ガスが晴れると、対岸の尾根の紅葉もすごい。
小遠見山は巻いて、1892m地点 12:30 到着。城神地区の田畑が見えた。
リフトのある地蔵ノ頭からは平原のなかの遊歩道を歩いて、 13:40 アルプス平到着。ここからはテレキャビン(ゴンドラ)に乗って、一気に五竜とおみに下る。
ゴンドラを降りると、閑散としていてうろうろしてしまったが、エスカルプラザの前にタクシーが居て助かった。”白馬龍神温泉湯あそび処おぶや”という温泉に行った。汗を流してきれいさっぱり、いい気分。すぐ横に道の駅があり、神城駅まで歩いていけるし、言うことなし。
神城駅発16:35発の電車に乗る。地元の高校生がいっぱい乗っていた。信濃大町で乗り換えて、18:11松本着。
あわただしく脇野さんと別れて、帰路についた。