2008年8月19日〜23日 北アルプス 燕岳〜蝶ケ岳縦走 参加者:稔・範子・麻希子 |
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8月19日(火) 新大阪 10:00 松本 13:03 穂高 14:33 中房温泉 15:40 |
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朝8時半ごろ家を出た。名古屋継由で松本に行き、東京から来るマキと合流した。
天気が悪い。穂高に着く頃にはどしゃぶりの雨になった。1時間、山道をバスにゆられて 15:40 中房温泉到着。
受付で宿帳を書いていたら宿のおじさんが 去年もいらっしゃいましたね と言う。去年ワキさんと来たのだけれど、覚えていたとはビックリ! |
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傘をさして、林の中の露天風呂”白滝の湯”へ出かける。おじさんが一人入っていたので下のベンチで待つ。白滝の湯は崖から湧き出る温泉を3段階の湯船に流して温度を下げる仕組みになっている。野趣豊かな湯船につかると気分は最高。 |
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夕食後、総檜造りの古い趣きの“御座の湯”と新しいきれいな“不老泉”に入って、贅沢な温泉三昧。 |
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明日の朝食は7時から、というのでお弁当を頼んで早々に寝る。 |
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中房温泉の玄関 |
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中房温泉中庭 前方は御座の湯 手前は不老泉 |
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2008年8月20日(水) 中房温泉 6:10 合戦小屋 10:00 燕山荘 12:10 燕岳往復 |
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5:00起床。荷物をまとめて朝食のお弁当を食べて、6:10出発。 お弁当は笹に包んだちまきだった。
合戦小屋まで3時間の登り。急登ながら一時間ごとにベンチが置いてあって登りやすい。夏場だけあって結構な数の登山客がいる。
10:00合戦小屋到着。大きな休憩小屋だ。下から合戦小屋まで荷揚げ用トロッコのレールが敷かれているのが珍しい。
登っている間は汗をかいたが、結構涼しくって名物のスイカには手が出なかった。代わりに温かいカップヌードルを食べた。 |
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登りはじめの道 |
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下に中房温泉を望む |
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合戦小屋でカップヌードルを食べる |
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10:40合戦小屋出発。燕山荘まで約1.7km、一時間少々くらいか。
30分ほど登ると燕岳の花崗岩に覆われた異様な姿が見えてきた。左手の一段高い山の上に燕山荘が建っている。
小屋の下の斜面にはお花畑がひろがっていて、きれいだった。大いに楽しむ。 |
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燕岳からのびる尾根 |
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燕山荘の下のお花畑 |
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12:10 燕山荘到着。真正面に燕岳(2763m)がうつくしい。
燕山荘は大きな小屋で、1階は食堂、トイレ洗面所。2階は2段式畳部屋が縦横に広がっている。私たちは下の段の6人部屋に3人のみ。スリーピングバッグ式寝具を6人分使わせてもらう。 |
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荷物を置いて、早々に燕岳へ出かける。
30分ほど岩だらけのお散歩道を歩いて13:10山頂到着。途中の砂斜面にコマクサが咲いていた。感激。 |
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燕山荘 玄関前 |
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燕岳(2763m) |
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コマクサ |
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岩場で遊ぶ |
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山頂にて 一緒になった親子 |
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燕岳は花崗岩とハイ松の景色が何ともいえず美しい。
多少ガスがかかっていたが、高瀬川をはさんで裏銀座縦走コースの山山が一望されるのもうれしかった。
登ってくる途中、追いつ抜かれつした親子連れと山頂で一緒になった。女の子は岩が嫌いらしくしきりに帰りたがったが、お父さんは頑張る。女の子をおぶって北燕岳まで行った。明日は下山するそうだ。 |
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燕岳から燕山荘を望む |
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山頂から北燕岳方面 |
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小屋に帰って食堂でコーヒーを飲み、あとは夕食までゴロゴロ。 夕方から天気がくずれた。外はガスって真白、寒くて立っていられない。
夕食後、食堂で小屋の主人の話があった。スライドを見ながら燕岳の四季の紹介、自然保護がいかに難しいかという話は興味深いものだった。
そのあとでチロル地方のホルンを吹いてくれた。心温まるサービス。天気のいい時は玄関前で演奏するらしい。 |
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8月21日(木) 燕山荘 6:30 大下りの頭 7:30 喜作レリーフ 9:20 大天荘 10:00 |
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朝から小雨が降りしきる。
マキは昨日からの生理痛で具合が悪く、つらそう。
6:30 レインコートを着て出発。心配なので中房温泉まで下ろうと言うが、マキは行けるところまで行くと言って譲らない。すったもんだのあげく、大天井めざしてゆっくり歩き始めた。 |
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雨は小降りになり、時々ガスの合間に対岸の山が見える。砂の斜面にコマクサが群生している処が何か所もあった。 |
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コマクサの群生 |
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燕山荘からの平坦な尾根道 |
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1時間で大下りの頭、また1時間で槍ヶ岳への分岐に到着。マキはヘトヘト。雨は上がってきた。
10:00大天荘到着。 ここで泊まることにする。 |
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大天荘は燕山荘と同じ経営で、つくりもまったくいっしょだった。ゆっくり休養したいので、個室を頼んだ。
きれいな部屋、ふとんはふかふか。三人ともおおいに喜ぶ。 |
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こんな奇岩も・・・ |
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高瀬川 |
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食堂で昼食にうどんを食べた。暖かくて満足。
休憩室にマンガがいっぱい置いてあった。部屋に持ちこんで布団のなかでマンガを読みふける。私は探偵もの。マキは三国志。二人とも四巻でダウン。稔、ひたすら眠る。 |
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一日中ガスに包まれて何も見えない。山頂にも行かなかった。
夕食は肉か魚か聞かれたので魚にしたら、サバの煮付けが出てきて、とてもおいしかった。
夕方 大勢のパーティが到着。明日は槍ヶ岳を目指すらしい。
ちょっとうらやましい。
なにはともあれ、ゆっくり休んで、マキは回復した。よかったあ-。 |
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8月22日(金) 大天荘 6:00 東天井岳 7:40 常念岳 10:40 蝶槍 15:00 蝶ケ岳ヒュッテ 16:00 |
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5:00 天候が気になって飛び起きる。なんと、すっかり晴れ渡って雲ひとつない。
小屋の外に出て雲海から昇るご来光を眺める。こんな敷き詰めたような雲海はめったにない、とか。
穂高連峰に囲まれた涸沢、槍が岳へ連なる尾根、朝日に輝いている。 |
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朝食もそこそこに、6:10出発。
昨日一日休んだおかげで、足取りも軽い。マキもすっかり元気。晴れ渡る空気の中、槍穂高を眺めながら歩く。なだらかないい道。 |
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5:10 ご来光 |
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穂高連峰と涸沢 |
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おもわず記念撮影 |
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朝日に輝く槍ヶ岳 |
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7:40 東天井岳。涸沢が真正面に、ヒュッテまでがはっきりと見える。涸沢から逆に大天井を眺めた事を思い出した。
左手に焼岳と乗鞍岳も見える。南側の常念岳の向こうには富士山と八ケ岳が、遠く雲の上にそびえている。昨日と打って変った、最高の天気だ。 |
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北穂と奥穂に囲まれた涸沢 |
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槍ヶ岳の尾根 |
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遠く富士山と八ヶ岳が見える |
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常念小屋まではなだらかな道が続く |
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常念小屋と常念岳 |
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どっしりとした常念岳が近づき、肩に常念小屋が見えた。 9:00 常念小屋着。ジュースを買って、ベンチでパンを食べる。
あまり快適なので、頑張って蝶ケ岳まで行こう、という事になる。1時間登って、10:40 常念岳山頂到着。
槍穂高から喜作新道、後ろに薬師岳から立山剣岳まで360度の景観に感激。蝶ケ岳までの縦走路もきれいに見える。
大天荘の横でテントを張っていた男の人と一緒になる。彼はそのまま今日下るそうだ。 30分も遊んでから下る。 |
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常念岳山頂にて |
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槍ケ岳から後ろ立山をバックに |
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常念岳の下りは岩だらけの急降下。暗部までの1時間半、足が疲れた。
平坦な道になったと思いきや、木の生い茂る山を一つ越えて、蝶槍の登りにかかる。
暑くて、水が不足してきて、疲れが倍増。 15:00 蝶槍到着。
平坦な草原の先に蝶ケ岳がみえて、、ヒュッテまでもう少し・・・・・
と、思ったが、ピッチが上がらず1時間もかかって、やっと蝶ケ岳ヒュッテに到着した 16:00.。 |
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常念岳の下り |
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山のむこうに蝶槍が・・ |
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蝶槍から蝶が岳を望む |
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蝶ケ岳ヒュッテでもマキの要望により、個室を頼んだ。個室は食堂の上の2階にあっる。寝具が豊富なのがなによりだ。稔 疲労困憊の様子でふとんにひっくり返る。到着前からガスで視界ゼロとなる。トイレが外にあって、出かけるのも寒くて勇気がいる。でも、夜は屋内の簡易トイレを使うようになっていて、安心した。大部屋は別棟になっていて、すごく寒いらしい。
夕食後、ボランティアの医大生がスライドと話をしてくれた。希望者には血圧測定のサービスもしていた。 |
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8月23日(土) 蝶ケ岳ヒュッテ 6:15 徳沢 9:40 明神橋 11:00 河童橋 12:40 14:40出発 |
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朝からじゃんじゃん降りの雨。今日は上高地に下るだけだから、まあいいか、と、 6:15出発。
雨にけむる妖精の池は神秘的で、本当に妖精が出てきそうな雰囲気だった。 7:10 長堀山通過。 2時間程下って、9:40 徳沢園到着。
ごったがえす食堂でおいしいコーヒーを飲む。 雨の中を梓川を見ながらのんびりと歩く。途中、猿の群れが山から下りてきて河原を散歩していた。 |
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妖精の池 |
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長堀山からの下り道 |
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徳沢園 |
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11:00 明神橋通過。嘉門次小屋に直行して、岩魚の塩焼きとざるそばを食べる。いろりの火にあたりながら食べる岩魚は絶品。
だいぶ雨もあがり、河童橋までぶらぶら歩き。12:40 着。 梓川のほとりも河童橋もあいかわらず大ぜいの人々でにぎやかだ。
村営アルペンホテルで温泉に入る。立ち寄り入浴がしやすいように造られていて、ありがたかった。 |
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嘉門次小屋の岩魚 |
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梓川の河原 |
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アルペンホテルの玄関 |
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上高地温泉できれいさっぱり汗を流して、荷物をまとめ、14:40発のバスに乗った。新島島で電車に乗り換え、16:37 松本着。
名古屋行き特急の座席指定は20時まで満席。しかたないので16:42発しなの20号に乗り込む。(マキは17:18発あずさ20号の座席がとれた)
列車は満員。なんとか座れて、よかった。バタバタしたので、マキとの別れもあわただしく、おみやげも買い損ねてしまった・・・
しかし 本当に いい旅 だった。 |
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