2016年11月29日~12月12日  アンアプルナ・ベースキャンプ トレッキング
11月29日(火)  関空発10:00 香港13:35着  19:00発  カトマンズ22:00着

色々の都合から12月というオフシーズンになってしまったが、3年前から行くつもりにしていて実現しなかったアンナプルナ・ベースキャンプへのトレッキングにマキと出かけた。

今回はキャセイパシフィック航空を利用してマキとは香港で落ち合った。香港での乗り継ぎ時間が長かったけどキャセイの、ラウンジが使えたので楽だった。
22:00 カトマンズ到着(時差があるので日本時間25:10)。 シャンカーホテルに落ち着く。

11月30日(水)  カトマンズ滞在    パタン → ボダナート 

ゆっくり寝て、9:30 一階のダイニングで朝食をとる。天井から朝日が入って明るく、気持ちがいい。昼食分までたっぷり食べた。

11:00 タクシーで古都パタンPatanに行き、 町の入り口、パタン・ドカからダルバール広場に向かって歩き始める。町中至るところに寺院があって魅力的な町だ。

ガーネイシャ寺院を過ぎ、ビムバハ池に出る。手前のスマリ広場にあるシヴァ寺院は小さな古い建物だが、梁の彫刻がのびやかで魅力的だった。
ビムバハ僧院のストウパをまわって仏具専門店の並ぶ道路を歩き、今は学校になっているというロカキルティ大僧院の建物からニャカツカの庭に出る。
ここにはストウパや五鈷杵、祠堂がところ狭しとにぎやかに並んでいる。そしてサラスワティ寺院から隣のゴールデンテンプルに入る。

そしてサラスワティ寺院から隣のゴールデンテンプル
に入る。建立は12世紀、現在の建物は19世紀に
完成したのだとか。金で覆われた本堂、
金色の精巧な作りの彫像、彫金の技術が素晴らしい。

回廊の2階に登って境内を眺めると回廊の赤と
金の調和が見事できれいだった。
 
 

ゴールデンテンプルの境内

           

クンベシュワール寺院では
にぎやかに結婚式が行われていた。
親族に囲まれて緊張している
新郎新婦が可愛い 。
親族の男性は背広だが女性は
みんなサリー姿、寒いだろうに・・・。
寺院の外には花で飾られた車が
鎮座していた。

14:00 ダルバール広場到着。
王宮の横の寺院群は修復のため
入場禁止になっていた。

 

結婚式の新郎新婦

  パタン ダルバール広場

博物館の中庭のカフェでマサラティを飲んで、
タクシーでボダナートBoudhanathへ行く。15:30到着。

震災で落ちたストウパの頭がすっかり修復されていた。
金色の塔とブッダの目が真新しい天幕とタルチョに飾られて、夕日にさん然と輝いている。
この前あまりにガッタリしたので何ともうれしく、来た甲斐があったというものだ。
うっとりと飽きずに見とれてしまった。

3階にあるカフェでピッザ、ポテトスープ、サラダを食べて休憩する。

明日からトレッキング開始。ホテルに帰って荷物の整理をして、お風呂に入って、寝る。

ボダナートのストウパ                  

121日(木)  カトマンズ850 → ポカラ920by Air)→ キムチェ1230by Jeep1,740m → ガンドルン1530 1,940

6:00起床。6:45朝食。7:30ホテルを出発。
国内線空港は新しい建物にチェックインカウンターが完成して、立派に機能していた。ネパールもこうやって徐々に変化していくのだ。

8:50発 ポカラ行き飛行機に無事乗る。天気が良くて上から眺める景色がきれい、マナスルからアンナプルナの峰々が輝いてた。
20分程でポカラ空港に到着、ジープに乗り込む。

ジープでナヤプルまで1時間半、ガンドルンまで1時間半の工程である。途中、ホテルに寄って荷物を預けた。
ジープの座席にマキと二人でゆっくり座っていられるのは贅沢だけど、結構激しい揺れが続くので腰に力が入る。

     

11:30ビレッタンティのチェックポイントで入山登録をする。ここからは10年前に歩いた懐かしの道だけど、ずいぶん様変わりしていた。
車が通るようになると沿岸の人々の生活が変わるのは仕方のないことだけど、当時ののどかな農村風景が懐かしい。
ちらほら歩いているトレッカーの姿もあったが、車のほこりが気の毒だった。

12:30 終点地、キムチェKimche1760m)到着。今はバスもジープもここまでだけど、そのうちガンドルンまで車道ができるらしい。ABCトレッキングは益々簡単になるけど、それがいい事なのかどうか難しいところだと思う。
レストランで昼食。私はヌードルスープとミルクティー。

ガンドルンのロッジまで整備された村道を2時間歩く。曇り空で今にも雨になりそうな天気、山が見えないのが残念だ。
途中、道端に白い毛に黒い顔の猿の親子がいた。ハヌマンラングールという猿だそうだ。
ハヌマンラングールという猿  

15:00ガンドルンGhandrukの村到着。白い壁と石作りの屋根を持つガンドルン特有の古い農家の間を歩く。
中世にタイムスリップしたような雰囲気だ。
丸太を利用してミツバチを飼っている家、トウモロコシを干している家、中庭にはにわとりが歩き回っている。

     
     
  ガンドルンの古民家           軒下でミツバチを飼っている  

15:30 農村の中に建つロッジに到着。 ドジェさんは2階の角部屋、シャワー付き特別室をアレンジしてくれた。
寒いのでとてもシャワーは浴びられないが、トイレが部屋の中にあるのはとてもありがたい。しかも水洗トイレだ!

夕食はフライドポテト、ガーリックスープ。お客さんは誰もいない。食卓の下に置き火をいれたドラム缶を置いてくれたので暖かくて気持ち良かった。
アンナプルナ地域では樹木保護のため薪ストーブは禁止されている。 暖房はカロチンガスのストーブというけれど、トレッキング中、食堂に火の気があったのはここだけだった。

部屋に戻り、秋用シュラフに夏用シュラフを重ねて中に潜り込むとホッカホカ、暖かくて気持ちよく眠った。

 
12月2日(金)    ガンドルン8:00(1,940m)→ キムロン(1,800m)→ チョムロン15:30(2,170m)

6:00起床 7:00朝食 8:00出発。
今朝も曇り空で山は見えない。ガンドルンの農家を近景にして白峰を見たかったのに、残念至極。

タダパニに通じる緩やかな下り道を行く。
兄妹の小さい兄弟がプラスチックの箱に腰かけ、交互にロープで引っ張ってもらって遊んでいた。なんとも微笑まい。

小さい川を金橋で渡り350m登って 10:00コムロンKomrong(2,255m)でお茶休憩。
ここから川まで450m急降下して、キムロン・コーラの長い吊橋を渡り
11:30キムロンKyumnu(1,800m)到着。ここで昼食、フライドライスを食べる。  
そしてここからは500mの急登を2時間耐える。

下に村落が見えて来て、谷間まで急降下する。チョムロンChhomronに到着 15:30 。

チョムロンのロッジは大きくてきれいなロッジだった。今日も部屋は窓が二つある2階の角部屋、トイレ付の特別室。
でも寒い。隙間風が入らないようにカーテンをピッタリ閉めて、ホカロンを体に貼って、寝袋に潜り込んで6時まで眠る。

ウールのシャツしか持ってこなかったので、昼間歩いている時は暑くて汗びっしょりになる。
ロッジに着くとシャツとタイツと靴下を着替えて、シュラフの中で乾かすのが日常になる。

昨日も今日も曇り、山は見えなかった。でも夕方に雨が降ったので明日は晴れるかもしれない・・・

夕食はドジェさんおすすめのピザ。すごく美味しかった。このロッジの名物料理らしい。

今日は私達以外に2組のお客がいるが、食堂が広いので閑散としている。
火の気がないので寒い、寒い。食事が終わると部屋に飛んで帰りたくなる

   
  兄弟で遊ぶ子供  
   
  家族でお出かけ  

12月3日(土)    チョムロン8002,170m)→ シヌワ(2,360m)→ バンブー15202,310m)

朝からいい天気! ついに晴れた!
 ヒムチュリーとマチャプチャレが朝日に輝いている!
 絶景! 6:30から飽きずに眺める。

6:00起床 7:00朝食。
朝食は昨日も今日もリンゴ入りポリッジ。

チョムロンとバンブーの標高差は140mしかないけど、
騙されてはいけない。
今日はチョムロンから400m下り、700m登り、200m下る、
結構ハードな行程だ。

 

  チョムロンから眺めるアンナプルナサウス・ヒムチュリー・マチャプチャレ          
       
  かぼちゃで遊ぶ   シヌワからの景観   バンブーのロッジ  

8:00出発。モディ・コーラの上に聳えるヒムチュリー(6434m)を眺めながら、チョムロン・コーラまで下る。  そして橋を渡って村の中を登り返す。
かぼちゃで遊ぶ幼児がいる、道端で昼寝する馬、ツリートマトの赤い実等に見とれ、シヌワまで500mを登る。

11:50シヌワShnuwa(2,360m)で昼食、ヌードルスープを食べる。峡谷の向こうにドバンが見え、その上にヒムチュリーとマチャプチャレが見える。
ゆっくり休んで、13:15出発。村道に別れをつけて、ここからは林の中の山道。まだまだ登りは続く。 マチャプチャレの姿が大きくなってきた。

峠から石の階段を200m急降下して、川沿いにあるバンブーBamboo(2,310m) に15:20到着。ホットレモンを飲んで一息つく。

10年前は、チョムロンを7:00出発、バンブー12:00到着、ヒマラヤ14:00着、宿泊。  元気だったなあー。

ロッジは10年前に泊まったのと同じロッジだった。しかし食堂も部屋も驚くほど綺麗になっている。
特に庭の横に建つトイレの綺麗さは見違えるようで、夜中のトイレ行も苦にならない。

食堂は寒いので、誰も長居はしない。何か味気ない。ストーブを囲む団らんはトレッキングの楽しみの一つなのに。

124日(日)   バンブー8002,310m)→ ヒマラヤ(2,920m)→ デウラリ15403,200m)

                         

6:00起床 7:00朝食 8:00出発。今日もいい天気だ。
川沿いの林の中、穏やかな登り道を行く。視界が開けて、朝日に輝くマチャプチャレと対岸の岩山がきれいに見えた。

9:40ドバンDobhan(2600m)でお茶休憩。ここのロードマップは可愛い。ロッジに以前のような味わい深いマップがなくなっているのは残念なことだ。

苔むした林の中を歩く。道中、一枚岩の上を流れる小川、肉厚で毛深い雑草、高い崖の上から流れる滝などを楽しみながら歩く。

 

12:15 川沿いのヒマラヤHimalaya(2,920m)で昼食。今日もヌードルスープ。

森林限界に近づいてきて、周囲は低い喬木しかなくなる。道はゴロゴロした岩道だ。とにかく頑張って歩く。
周りの険しい岩山も迫力満点。  大きくえぐれた洞窟のような岩の下を通り過ぎる。

15:15 デウラリのロッジが遠くに見えた。

       

 

朝日に輝くマチャプチャレ   モディ・コーラ沿いの道。ヒマラヤのロッジがモ見える   苔むした林の中  

5:40 デウラリDeurali(3,200m)到着。

ロッジのテラスからの眺めが素晴らしい。
ホットレモンを飲む。草の張り付いた岩山が
夕日に赤く燃えて、眼前に聳えている。

何という草なんだろう、分厚くて毛深くて フワフワの
葉っぱが可愛くて、太陽に透かして見たり、
岩山とのツーショットを撮ったりして遊んだ。
天気が良いということは素晴らしいことだ。

夕食はフリーズドライの鮭雑炊とチーズ。
ネパール食に飽きてきた。
寒いので、食べ終わって早々にシュラフに潜り込む。
まだ8時、することもなくウツラウツラとしていた。

          洞窟のような岩   デウラリのロッジ    
2月5日(月)   デウラリ8:00(3,200m)→ マチャプチャレ・ベースチャンプ11:30(3,700m)

6:00起床 7:00朝食。
朝の冷え込みが厳しい。シュラフをたたむのが残念。食堂の寒さを避けて、朝食ができるまで部屋の中で待機していた。今日も天気が良くてうれしい。
8:00出発。モディコーラの河原に沿って道は続く。平らかな道と岩道の登りを交互に繰り返す。

高度が上がった分登りがきつい。楽しみながら、ゆっくり、でも息を切らして歩く。
谷の向こうにアンナプルナが顔を出した。青い空に真っ白な峰が目に染みる。

       

11:30マチャプチャレ・ベースチャンプMachhapuchhre Base Camp(3,700m)到着.。ここには3軒のロッジがあり、テラスからの眺めは絶景だ。

アンナプルナサウスからアンナプルナⅠまでを眺めながらテラスで昼食をとる。(ゆでたジャガイモと持参のコーヒー)贅沢このうえもない。
反対側にはマチャプチャレの山頂が間近に見える。北にガンダルワチュリ、アンナプルナⅢが連なる。ポカラから見る尖った魚のしっぽは何処へ行ったのか、と思う姿だ。
美しい。マチャプチャレは聖なる山で、誰も登れないそうである。

 
  MBCにて アンアプルナサウスとⅠ         アンナプルナⅢ      ガンダルワチュリ                        マチャプチャレ  

天気が良いので暖かい。、何もせず座り込んで、アンナプルナとマチャプチャレを交互に眺める。至福の時だ。

13:30 マキはドジェさんと散歩に出かける。隣のテーブルに座っていた若い女の子3人はABCへと出発していった 。
テラスに一人残されてまたマチャプチャレに見とれる。  日が当たり始めた山頂に三日月がかかっている。幻想的だった。

14:30 日が山影に入って急に寒くなったので部屋に入る。マチャプチャレは益々美しいのに残念だったけど。
しかしシュラフに包まって窓からアンナプルナを眺めるのも素晴らしかった 。
窓の下の岩の間を耳の大きいリスみたいな動物がチョロチョロしていた。

夕方まで眠る。 マチャプチャレの夕焼けがきれいだったそうだが見損ねてしまった。

今日の食堂は暖かい。4人のアメリカ人が談笑している。6人のガイド&ポーターがダルバートを食べトランプに興じている。
夜はダウンのパンツをはいてホカロンで温もって寝た。

126日(火)   マチャプチャレ・ベースチャンプ9303,700m)→ アンナプルナ・ベースキャンプ12004,130m)

6:30 アンアプルナに朝日が当たって真っ赤に輝き始める。
素晴らしく美しい。    朝食はガーリックスープとフライドエッグ。

9:30 出発。小川がすっかり凍っている 。
今朝は特別寒かったらしく、ABCでは―7℃だったらしい。

500mの登り、遊びながらゆっくり歩くが、結構息が切れてきつい 。
ドジェさんが岩の上で逆立ちをして見せてくれた。彼は才能豊かな人だ。

真正面のアンナプルナがどんどん大きくなってくる。
振り返るとマチャプチャレに連なるガンダルワチュリとマチャプチャレⅢの怜悧な山容が目に飛び込んでくる。

広大な風景の中、何処を見ても美しい。
本当に来れてよかった。心から感謝する。

 
  MBCからアンナプルナの朝焼け  
       
                         
 
                           ヒムチュリー                               アンナプルナサウス                           アンアプルナⅠ        
       
                  ABC 入口の案内版  

 12:00 ABC到着。ロッジの部屋は窓からマチャプチャレが一望できるスペシャルルーム。3人部屋でドジェさんも一緒に泊まることになった。
昼食にヌードルスープを頼んだが食欲なくてチーズを食べる。

13:15 散歩に出かける。マキはドジェさんと氷河の上の方まで行くと言うので、私は一人でロッジの周辺をブラブラ散歩した。
韓国人の遭難碑の横から歩いていくとアンアプルナサウスとアンナプルナⅠの下に広がる氷河が迫力満点に見えてきた。壮大なる景色である。
最後にタルチョのはためく氷河の崖っぷちに行く。ここからの眺めも素晴らしい。アメリカ人の女の子4人がキャーキャー言って喜んでた。

12月のオフシーズンとあって人が少ないのが何よりだ。

 
  アンアプルナサウスとⅠの氷河

14:30ロッジに帰ってミルクティーで一息ついて、ありったけの服を着込む。シュラフに包まり寝ながらにしてマチャプチャレを眺める、昨日に続いて贅沢な幸せを味わった。
17:00 夕焼けにマチャプチャレが真っ赤に染まる。美しくも荘厳な景色に息を飲む。夜空に三日月が可愛い。

今日も食堂には火の気がない。   夜、冷えそうなので湯たんぽを頼んだ。効果抜群、おかげで暖かく眠れた。
夜、星空を眺めるのを忘れたのが悔やまれる。

 
    ABCから見るマチャプチャレの夕焼け    
12月7日(水)   ABC 8:00(4,130m)→ デウラリ(3,200m)→ ドバン17:00(2,600m)

6:30 夜が明け始める。快晴の空にアンナプルナの山が輝き始める。ドジェさん、スダンと一緒にタルチョのある崖まで行って朝焼けの景観を楽しむ。
夕焼けも良いが、朝焼けは華々しく希望に満ちていて、からだに力が湧いてくる感覚が良い。

     
     
  ABCでの朝焼け              

8:30 ABCに別れをつげる。1時間、名残を惜しみつつゆるやかな高原を下って 9:30 MBCでお茶を飲む。

下りも結構辛い。マキはスダンと先に行ったので私はドジェさんとゆっくり歩く。

今日は登ってくるトレッカーが多い。以前に比べて中国、韓国以外にインド、タイ、カンボジアetcアジア人が増えた。アジア好調の印に思えてうれしい。

2-3日前登ってきた道を下る。
モディ・コーラに沿ったガラガラ道だ。

12:00デウラリ(3,200m)で昼食。
喉が痛くて何も食べられない 。

ここからは林の中の道。
行きと同じく高い岩壁、大きな滝に目を奪われる。
まだ明るいのに月が出てる。
2,3日前の三日月がすっかり半月になっていた。

14:45ヒマラヤ通過。

17:00ドバン(2,600m)到着。

マキは谷川を渡る時、右足首を捻ってしまったらしい。
腫れて痛そうだ。

山の上に顔を出してるマチャプチャレが
夕日に赤く染まってきれいだった。

今日は疲れた。何にも食べないでそのまま寝る。
部屋暖かくてうれしい。のどの痛みも治まる。

   
               
   
               
12月8日(木) ドバン8:00(2,600m)→シヌワ(2,360m)→ チョムロン15:40(2,170m)

今日はチョムロンまでアップ・ダウンの一日。
ドバンから250m登り、350m下って、さらに450m下り、最後に500m登ってチョムロンに着く、という道程だ。

マキは足首が痛そう。私は朝食が喉を通らず、二人ともあまり調子良くない。

8:00出発。  9:00 なつかしのバンブー(2,310m)でお茶休憩。快適な山腹の道を下る。
10時頃、マチャプチャレの白峰が開ける。本当に美しい姿だ。  11時頃、はるか彼方の峠にシヌワの茶店が見える。
11:30シヌワ(2,360m)で昼食、りんごとゆでたまごを食べた。

再び村の中をチョムロン・コーラまで下る。
14:00長い吊橋を渡り、チョムロンまでの登りに入る。  山の間からマチャプチャレに代わってアンナプルナサウスとヒムチュリーが姿を現した。

最後の登りも案ずる程のこともなく歩けて良かった。   15:40 チョムロン(2,170m)到着。

       
  霊峰マチャプチャレ   シヌワでランチ休憩   チョムロンのロッジ」  

往路に泊まった同じロッジの、同じ部屋に落ち着く。

今日も夕焼けがきれいだ。

ここから見るヒムチュリーはアンナプルナサウスの
右側に並んでいる。ABCでは左側である。
グルッと廻ってきたんだなあと感慨深い。

 
            大工さん  

明日は早くもポカラに帰るので、今夜、打ち上げパーティーをしよう、ということになる。

全員5人で水牛ステーキを頼んだ。本格的に鉄板の皿にジュージューいいながらご馳走が運ばれてきた時は思わず歓声が上がる。美味しい肉だった。
皆、目を輝かして嬉しそうだった。

 

129日(金)   チョムロン8002,170m)→ ジヌダンダ(1780m)→ シワイ15001,600m) → ポカラ1800by jeep

     
  アンナプルナサウスとヒムチュリーに朝日が昇る              

7:00アンアプルナサウスに日が当たり始める。きれい、何度見ても見飽きない。少しするとマチャプチャレの南面も輝き始める。

テラスで記念撮影して、9:00出発。山腹の畑の間の道を行く。丹念にだんだん畑が作ってあって感心する。途中、重そうな荷を担ぎ上げるポーターに出会った。

ガンドルンへの道の分岐タウルンTaulung(2,180m)から一気に下って、9:00ジヌダンダJhinudanda(1,780m)を通過。極彩色のロッジが目を引く。
さらにキムロン・コーラまで下り、ニューブリッジNewBridge(1,340m) 11:00到着。休憩してホットレモンを飲む。

道は何時しかモディ・コーラに寄り添いながら続く。13:30頃、道のど真ん中に牛が3頭も座りんでた。笑ってしまう。恐る恐る横を通り過ぎた。

       
          チョムロンにて       ニューブリッジの茶店  
       
                     

畑のあぜ道を延々と歩く。
ガンドルンまで登るのは大変だからと楽な道を選んだつもりだったけど、
山腹を縫うように作られた道は道のりが以外と長いし、絶えずアップダウンがあって、
川を何度も渡るし、疲れた。

15:00 あぜ道から車道に出た時は思わずバンザイ!の気持ち。

立派な橋を渡って10分程でシワイSiwai(1,600m)のバス停に着いた、15:10 。

これでトレッキング終了である。
高度が低いので暑い。コーラをマキと半分づつ飲んで一息いれる。

ジープに乗り込みポカラまでガタガタ道を突っ走る。
ナヤプルNayapulからフェディPhediを通り、18:15ホテル到着。

ガイド・ポーターさんとここで別れる。色々と有難うございました。

 
 

偶然にも同じ日にポカラに滞在しているH氏と待ち合わせて食事をする。 何はともあれポカラでの再会を祝して乾杯!!!  うれしい事だった。

1210日(土)    ポカラ・・日本山妙法寺 → カトマンズ(by air

サランコットに朝日を見に行く計画を立てていたが、もう充分に満足、中止してゆっくり 6時まで寝てた。

ホテルはリゾート・ホテルの雰囲気満点、プールの向こうに白い峰が聳える光景など心憎い。ポカラにこういうララグジュアリーホテルができるとは感無量・・・

9:00 湖に出てボートに乗る。風のないおだやかな湖水にアンナプルナ山群がくっきり映えて、美しい。
二人とも大満足。湖の反対岸まで行って帰ってくる。

そしてタクシーで日本山妙法寺に行く。
駐車場から門までは茶店のならぶ石段を10分ほど登る。途中でいきなり呼びかけられてビックリ、
振り返ってみたらHさんが茶店に座っていた! 奇遇、である。

妙法寺の山頂からの眺めは素晴らしかった。 お寺さんのありがたみはあまり感じなかったけれど・・・

昼食はハングリー・アイというにじますのフライが有名な店。おいしかった。

 
フェワ湖に浮かぶバラヒ寺院  
                               アンアプルナサウス/Ⅰ      マチャプチャレ  アンアルルナⅢ   アンナプルナⅣ/Ⅱ   ラムジュン・ヒマール                     
   
      日本妙法寺からの景観      

15:30発のYETI飛行機、30分遅れで無事カトマンズに到着する。 天気が良かったので山がきれいに見えた。

夕方、カトマンズのホテルに落ち着き、スーパーマーケットに買い物に行き、ベトナム料理で夕食。
カトマンズは昼間は暑いが夜はめっぽう冷え込む。   あとはゆっくりお風呂にはいって、22:30寝る。

1211日(日)   カトマンズ・・バクタブル  空港発2400 →   12月12日(月) → 香港着6:30 8:00発 → 関空 12:35着

朝早く目が覚た。 明るいホールで気持ちよく朝食を食べる。パンケーキ、マッシュルーム、トマト、ビーンズ、スモークチキン、ヨーグルト、スイカ…。

10:00タクシーでバクタブルBhaktapurに行く。
裏側から入って住宅街の狭い道を歩く。両側にレンガ造りの家が立ち並び中世の街並みそのままである。
去年の地震の被害があちこちに見られるが、新しいレンガが家の横に積まれ、復旧工事が着々と進行している。力強い活気があってホットさせられた。

       
  バクタブルの街並み                

タチュパル広場に行き、15世紀に建てられた見事な建物に見ほれる。レンガ造りの壁に精巧な木彫の窓が美しい。
裏道に入り、ネワール彫刻の傑作と言われる”孔雀の窓“を覗いていたら向かいの店のおじさんに声をかけられた。
ペーパークラフトの店、と思ったら、古い木彫の柱をコレクションしているので、是非見てくれという。
木彫の大学教授で、古い木彫の柱や梁を保存して、若い弟子たちと修復、再現しているのだそうだ。地震で壊れた建物の柱も随分保護、保存したらしい。
仏教・神話を題材にした木彫の素晴らしいコレクションを見せてもらった。小さいけどたおやかな神仏の姿が何とも言えず愛らしい。
家業は手作りの紙らしくて、手漉きから乾燥、裁断まで工場の中も見せてもらった。

   

タチュパル広場に戻りダッタトラヤ寺院(1427年建立)を見て、ティブチェン通りをトウマディ広場まで歩く。
13:00 トウマディ広場に着いて、まずは昼食。
ズーズーダウと呼ばれるバクタブル名物のヨーグルト、フライドチキン、マサラティーを食べてお腹いっぱいになる。

カフェ・ニャタポラの3階に陣取ってニャタポラ寺院と右側のバイラヴナート寺院を眺める。両方とも地震の影響が見られなくてよかった。
ニャタポラ寺院は5層の屋根を持つ背の高い寺院で、正面石段の両側には戦士、象、獅子、グリフィン、女神の石像が置かれている。
来た人は石段を上まで登らずにはいられない。私達も登って記念撮影をした。

ダルバール広場へ行く。王宮近くの広場は見るも無残に瓦礫の山と化していた。

       
  タテュパル広場のダッタトラヤ寺院 トウマディ広場のニャタポラ寺院   バイラヴナート寺院  

タクシーでカトマンズ・タメル地区に帰って、買い物をしてからホテルに戻った。
ドラゴン航空からデンワがあり、23:00出発便は24:00の出発になるというので、20:00 空港へ向かう。

香港 6:30着。飛行機を乗り換えて、関空にはお昼に着いた。  トランクを宅急便に預けて家に帰る。

これが最のヒマラヤ・トレッキング かもしれない、と思いつつ、出会ったすべてのことに感謝の念があふれる。