4月1日(火)十三日目 チソパニ(2215m) 8:30 → チャウキバンジャン(1800m)14:00
6:30起床 7:30朝食 チャパティ、オムレツ醤油つき、ポテトスープ。  このメニューはこれで三日目。
チソパニは景色の良いところだそうだが、ガスが濃くて今日は何も見えない。近くに軍隊の駐屯所があって、兵隊が朝のマラソンをしていた。
8:30出発。2-3m幅の車道をゆっくり下る。家畜の寝床用の枯草を運んでいる少女達に出会った(国立公園なので本当は禁止されてるとか)。
バイクが走ってくる。未舗装の道を相当なスピードで走る。たいていは二人乗り。
公園のような緑豊かな平地に白い桜が咲いていた。 そういえば、ここら一帯、しゃくなげは見かけない。
とうもろこし畑が多いが、まだ芽はちいさくて、まばらだ。高地では米ができないので、とうもろこしが大切な常食だという。
白い桜 枯草を運ぶ少女たち
とうもろこし畑
12:00 ランチ休憩。 ミニトレッキングに来たらしい若い二人連れと一緒になる。
食事中にわかに曇り、雷が鳴り出した、と思ったら、猛烈な雨になった。
雷の鳴る中を1時間も歩いて村に着いた。 14:00 チャウキバンジャン(1800m)到着
今日の宿泊は、ロッジと言うより村の民家、と言う感じの素晴らしく質素な家。部屋は二部屋しかないが、電気がつくし、トイレも別棟にある。テラスの前は街道で、村の人々が通り、バイクやトラックが走る。右手の小高い丘は村の火葬場だそうだ。目の前に雑貨屋があって、人々が入れ替わり立ち替わり来てはおしゃべりに余念がない。
茶屋で昼食
チャウキバンジャンの街道 学校帰りの小学生が通る 真向かいにある雑貨屋 電話もある
家のおじさんはかつてポーターをしていたそうで、ゴレパニからジョンソンまであらゆる所を知っているという。バクタさん達と話が尽きない様子で、思いがけない出会いに三人ともすごくうれしそうだった。
15:00また雷が鳴り出す。そして激しい雨が夜まで続く。する事もないので、テラスに座り込んで行きかう人々や山羊や犬、にわとりを眺めて時間をつぶす。
寒い。あるったけのものを着込んでシュラフにもぐりこんだら、6時まで寝込んでしまった。
夕食はテラスにろうそくを灯して、フライドライスとスープを食べる。おじさんが作ってくれたが、料理が上手で、とてもおいしかった。雨が止まず、目の前も見えないほどの濃い霧がたちこめる。
19:00 寝る。大きな物音にびっくりして目を覚ましたら、天井裏をねずみが駆け回ってる音だった。ちょうど頭の上あたりに巣があるらしく、子ネズミがチュウチュウ鳴いている。朝まで3回程ひと騒動があって、そのたびに目を覚ましたが、そのままま眠る。 天井裏のねずみなんて、子供の頃以来だなあ・・・と感慨深い
ロッジのご夫婦 子供は遠方で独立して今は二人暮らし。
4月2日(水)十四日目 チャウキバンジャン(1800m) 7:30 → ナガルコット(2175m) 9:45
6:00起床 7:00朝食 チャパティ、ポテトスープ、ボイルボエッグ
7:30出発。 雨があがっていい天気だが、霧が濃い。春たけなわの車道を行く。小鳥の声がいっぱい。周囲はのどかな田園風景だ。
青く茂った畑は麦畑、土だらけの畑は芽が出たばかりのとうもろこし。道端で子供が壁に塗る真っ赤な土を採っている場所があった。
立派な4m道路になったと思ったらナガルコットのホテルが見えだした。 9:45 ナガルコット(2175m)雲海リゾートホテル到着
オーナーはネパール人と結婚した日本女性だそうで、マネージャーは日本語を上手に話す。
早く到着しすぎたので、2階の展望テラスで時間をつぶす。ホテルは絶壁の上に建っていて、冬にはアンナプルナ、マナスルからランタン、ガンボチェ、そしてエベレスト山群までが見えるそうだ。素晴らしい写真を見せてもらった。今日は望むべくもないが、それでも美しい。
雲海リゾートホテル 到着 展望テラスから東の村を眺める 丘に立ち並ぶホテル群
12:00 食堂でランチ。スプリングロールとオニオンスープを頼む。スープが中々来ないと思ったら、クルトンをつくるパンを買いに行ってるので待ってくれ、という。笑ってしまった。バクタさんたちが食べているダルバートがとてもおいしそうだったので、夕食に食べることにする。(本当においしかった)
13:30 やっと部屋に入れたので、荷物を置いて、バス停まで散歩に出かけた。
20分くらい下って町に入る。
台湾と日本のロータリクラブがつくった学校があった。店を見て歩き、地図を買い、ミルクティを飲んで帰る。途中、にば庭ロッジ というふざけた名前のホテルがあった。
野菜の種を売っている ここら一帯、こういう形の礼拝堂が多い 
ホットシャワーをあびてリフレッシュした後、また展望テラスの椅子に座り込む。4月10日に選挙があるそうで、村には政党の旗がはためいていたが、演説のマイクがここまで聞こえてくる。
夕方カトマンズのホテルに電話をした。稔 サファリツアーから帰ってきたところで、お互い元気なのを喜びあう。
4月3日(木)十四日目 ナガルコット → チャング・ナラヤン → カトマンズ
5:30起床。さっそくテラスに行ってみた。日の出前の空が赤く染まり、エヴェレスト連山がシルエットで浮かびあがっている。 6:00日の出。雲海が朝日に輝いて何ともいえず美しい。雲海リゾートの名前に納得する。ナガルコットに泊まったかいがあった。
夜明け前の雲海とエヴェレスト連山
日の出 朝日に輝く雲海
7:30出発。ローカルバスの停留所まで歩く。バクタブルまでバスで行き、タクシーを拾ってチャング・ナラヤンの古い寺院に行った。
途中でバクタさんが財布を落として、落ち込んでしまう。何ともなぐさめようがない。
9:15 チャング・ナラヤン到着。仏具や土産物の並ぶ門前町を登って、丘の上の寺院にはいる。
世界遺産にも登録されているチャング・ナラヤンは、リッチャヴィ王朝期 323年開祖の古寺。時代を重ねるうちに様々な祠や石造が加えられて、複合寺院となったが、中央の本殿はヴィシュヌ神の化身であるナラヤン神を本尊としている。リッチャヴィ王朝の伽藍はムガール帝国に破壊され、現在の伽藍は1702年に再建されたものだそうだ。ネワール様式の繊細な木彫が全体に装飾され、正面の装飾には彫金が施されている。様々な神像はたおやかで美しい。そして伽藍の前に置かれた石造のガラータは実に愛らしい。
チャング・ナラヤンの本殿 お参りにきた家族
タクシーでそのままカトマンズに入る。11:30 カトマンズ・ゲストハウス到着
荷物を部屋に入れて、3人でランチを食べていたら、稔 ガイドさんと帰ってきた。
ガイドはジャンタさんといって、日本の大学に留学してたことがあるという。日本語がすごく上手い。午後からサクーという村に行くというので、私も同行する事にする。 13:00 きれいなジャンタさんの自家用車で出発。
サクー(Sankhu)はカトマンズから東へ20kmのところにあるネワール族の村。サクーという名は牛の足跡のかたち、とかチベットの下の村、という由来らしい。
ラサとカトマンズを結ぶ主要な交易路の宿場町として何千年も栄えてきた村で、今も往年の繁栄の跡をよくとどめている。
サクーはゴサインクンダへの巡礼の出発地点としても名高く、ここから出掛けていき、帰ったら丘の上の寺院にお礼参りをするのが習わしだそうだ。
ジャンタさんはこの村の出身で、往きはお母さんが、帰りは奥さんが車に同乗した。ふたりともきれいな人。
村は4つの門に囲まれている。村に入る門、神様の出入り門、ガーネイシャ門、村から出る門、と順番に歩いた。
村の伝統的な家は3階建て、4階建てのレンガ造りで、繊細な木彫装飾がほどこされて美しい。若い人は新しい家を好み、古い家を維持していけないのでほったらかしだ、とジャンタさんが嘆いていた。本当に、このまま朽ちさせるのはもったいない。
祠のある広場、共同井戸、碁盤の目につくられた道路、商店街、を見て歩く。村の周辺は畑がひろがり、じゃがいもが花盛り
女の人がセーターを編んでいる家が何軒もあった。カトマンズの業者の下請けをしているのだそうだ。
村に入る門のすぐ横の雑貨屋がジャンタさんのいとこの家だった。御両親、いとこ、奥さんから子供まで紹介され、居間でお茶を御馳走になった。
村に入る門 村の中心街 木彫装飾が美しい
伝統的な住居 ガーネイシャ門 商いの出入り門 1800年も前から使われている井戸
祠をしつらえた広場 古い祠 素晴らしいガーネイシャの石彫があった ジェンタさんの家族
帰り道、ボダナート(Boudhanath)に寄る。17:00着。
ボダナートは古くからチベット仏教の重要な巡礼地であり、チベット最大のストウーパ(仏塔)がある。現在のストウーパは15世紀にイスラム教徒に破壊された後に建てられたそうだ。1960年代から多くの亡命チベット人がこの周辺に住みつき、このエリアは急速に広がっている、という。
ストウーパはそれ自体がマンダラの構造をなし、4層の台座は、半円球のドームは、四方を見据える目と13層の尖塔は、その上の円形の傘は、先端の尖塔は、という宇宙を構成する五大エネルギーを象徴している。ドームはハスの花模様になっており、下のくぼみには仏像が彫られている。 最下層の土台の壁にマニ車が据えられている。仏教徒は数珠を持って、マニ車を回しながら時計周りに礼拝していく。
北側にある寺院には3メートルもあるマニ車が回っていて、御本尊の下に高僧とダライラマの写真が飾ってあるのが印象的だった。
東側の小さなストウーパの横では五体倒地をする人が大勢いた。
1899年初めてネパールを訪れた日本人として、河口彗海というお坊さんの碑があった。チベットに行く途中ここボダナートに滞在したという。
ボダナートのストウーパ マニ車のある礼拝通路 五体倒地する人たち
18:00 バクタさん達とホテルで待ち合わせて、食事に出かける。「おふくろの味」で日本食。 天ぷら、焼き鳥、お好み焼き等々。
バクタさんが楽しみにしていた日本酒がなかったので、エベレストビールで乾杯!!!
無事 トレッキングを終わらす事ができて、本当によかったです。 お世話になりました・・・ありがとう・・・
翌日カトマンズを発ってバンコックへ移動。一泊してバンコックの一日観光をして、4月6日(日)帰国した。
飛行場を出たとたん あたり一面 桜が満開で、感慨
深かった。