2月18日(土)  ジャイプル(8:40)→JetAiry→ムンバイ(10:15) / エレファンタ島
今日はムンバイへ移動の日。朝 ホテルでバナナを2本食べて、6時 タクシーで飛行場にむかう。チェックアアウトに担当者が居なくて、手間取る。昨夜済ませておくべきだった。サンガネール空港は大きくてきれいな国際空港だった。 9時15分発ジェットエアで出発。飛行機の中で朝の定食を食べる。どうやらインドの飛行機は必ず食事がついているみたい。
11時半 ムンバイのサンタ・クルス空港に到着。 タクシーで今日の宿 YMCA に行く。運転手は出稼ぎに上京したばかりなのか、プリンス・オブ・ウェールズ博物館の向かい側だと言っても分からないらしく、車を走らせながら人に聞きまくっている。本当にYMCAに到着できるのか、ひどく不安だった。途中の交通渋滞も有り、1時間半もかかった。
YMCAは改装中だった。(前の道路も工事中でごったがえしの最中) 従業員は英国式に礼儀正しい。至極足の便の良い場所にあって、リーズナブルだし、部屋はきれいだし、料理はおいしいし(2食付き)、いう事なし。皆に勧めてあげたい。
さっそく インド門とタージ・マハル・ホテルを訪れて、ロータリーにあるカフェ・モンデガーで昼食にする。ご飯の上にクリームシチュー風おかずの載った ランチ定食(50Rs) とビール。ここは街の中心のモダン洋風カフェといった趣の店で、すごくはやっている。ビールのピッチャーを抱え座り込んだ二人組の男性が何組もいて、珍しかった。
インド門は 1911年 英国国王ご夫妻の訪問を記念して建てられた。以来英国要人来訪の際はここで歓迎式典が催されたが、現在は船の発着場所として賑わっている。
インド門 カフェ・モンデガー
タージ・マハル・ホテル
14:15 インド門から船に乗り、エレファンタ島へ行く。 所要時間一時間。
エレファンタ島は、高さ200mの岩山の上部にある石窟寺院で有名。6〜8世紀に造られた7つのヒンドウ教の石窟寺院は、岩山をくりぬき石柱で支えられている。石像が残っているのは第一窟のみ。16世紀、ポルトガル人に発見され、破壊を受けたとはいえ、石窟内部にはシヴァ神にまつわる優れた壁面彫刻が多くみられる。第一窟は、正面がホールで、右手がシヴァ・リンガをまつる正方形の聖室。奥には高さ5.7mのシヴァ神像がある。
エレファンタ島の波止場 石窟寺院 第一窟
エレファンタ島はインドの江ノ島みたいだった。延々と続く石畳みの階段を汗だくで登る。両側は土産物やがびっしり並ぶ。
しかし、石窟寺院は素晴しく、見ごたえがあって、まさに 苦労した甲斐があった、と言う感じ。
寺院の佇まいもさることながら、おおらかで堂々とした石像は何とも言えず魅力的だった。
第二窟〜七窟
シヴァ神像 創造・破壊・保護の三面性を表す
18時半 最終の船にのって帰る。
サンセット・ハーバー・ベイを楽しむために、と言って船の甲板は割増料金をとる。商売たくましいインド人だ。
何はともあれ、夕日の沈む海とムンバイの夜景を存分に楽しんだ。
夕食は19時半から。食堂でバイキング形式になっている。スープからカレーまで、殊の外おいしくて満足。
夜中、部屋が道路に面しているので車の音がうるさくて、よく眠れなかった。
インド門とタージ・マハル・ホテル
2月19日(日) ムンバイ(7:15)→JetAir→アウランガバード(8:15)   アウランガバード石窟群 / ダウラターバード
朝5時出発でサンタ・クルス空港へ行く。昨日タクシーを予約しておいて正解だった。早朝はさすがに交通渋滞もなく、6時に到着。
広くてきれいな飛行場だ。出発を待つ間ベンチでサンドイッチを食べ、さらに飛行機の中で定食を食べたので、お腹いっぱい。
8時15分 アウランガーバード 到着。ここでは宿の予約をしてなかったので、まずはバススタンドまでリキシャーで行き、ホテル探しをした。ホテルを決めてないとみるや、リキシャーの勧誘がうるさい。2-3軒回ったがあまりの安宿ぶりにガックリして、結局1キロほど先のプリントラベル・ホテルに落ち着いた(9時半)。
3階建ての落ち着いたホテルだが、食堂が付いてないのが難点
プリントラベル・ホテルは3階建ての落ち着いたホテルだが、斜陽気味で、食堂が付いてないのが難点だった。
大通りの向かいにある定食屋でMUDUVADAを食べる(10Rs)。お代わり自由、断るまで継ぎ足してくれる。でも労働者むけで、すっごくからい。
オートリキシャーに乗って、街の北方 3kmの台地にひろがる アウランガバード石窟群へ行く。
アウランガバード石窟群は、5〜7世紀を中心に掘られた、仏教の石窟寺院群。全部で10窟あり、東西2群に分かれている。東院と西院は離れていて、歩いては行けない。  まず西院から見て歩く。 大衆食堂  カレーの大なべは入り口の横にある。
第3室。繊細な彫刻を施した石柱
西院の景観
仏陀 天女
東西5窟づつ、それぞれに魅力的で飽きず眺める。こんなおおらかで開放的な仏像は今まで見たことがない。しかし暑かった。日陰のない石の道を歩いていると熱射病にかかりそう、頭がくらくらする。そして高台から眺めるデカン高原の風景も圧巻だった。
東院に着いた途端、先生に連れられた小学生の群れに取り囲まれた。よほど日本人が珍しかったみたい、特にデジカメは注目の的で、しつこく写真を撮ってもらいたがる。とんだ授業の邪魔をしてしまった。皆 活発で生き生きしている。
小学生の一群 周辺の台地。遠くにアウランガバードの町が見える 最後の第10窟
14時半 アウランガバードから西に13km、郊外にあるダウラターバードへ行く。
ダウラターバードは、高さ220mの自然の岩場を利用して造られた堂々たる砦。 1187年ヒンドウのヤーダヴァ朝の首都として築かれ、後に数代のイスラム王朝によって戦略が繰り返された。最終的にはハイダラバードのニザーム朝に支配され、インド独立をむかえたそうだ。街を囲む城壁は全長5kmにも及ぶ。要塞の内部は迷路のように入り組んでいて、かつては毒蛇やワニの潜む落とし穴、偽の扉などもあって敵の侵入を阻んでいた、と言う。砦は猛々しく、人を圧倒するたたずまいだ。
15世紀に建造された戦勝記念塔チャーンド・ミナールは修理中で、やぐらの中に隠れていて見えなかった。
鋲を打ちつけた頑丈な門を入って、猿の戯れる庭を歩き、迷路のような内部を見てまわる。要塞の真っ暗な螺旋階段を登って(懐中電灯を忘れたので、松明を頼んだ)、炎天下のジグザグ道をあえぎつつ登って、丘の上の城に到着。大分暑さの中を歩くコツを会得した。建物の中は涼しい風ガ吹き抜けて気持ちよく、四方に広がるデカン高原の眺めが素晴しかった。
道路から砦の築かれた岩山を見る 城門の中
分厚い外壁
建物との間に深い堀が掘られ、橋で渡る 要塞の真っ暗な螺旋階段
デカン高原をバックに石の道を登る 丘の上の城
全長5kmの城壁 リキシャーのお兄さん。気のいい人だった
疲れたけど、充実した一日だった。
ホテルでお湯がもらえないので、通りの向かいのレストランに、一か八かで、お湯をもらいに行く。ラッシーを飲んで頼んだら、快くお湯を沸かしてくれたので、ありがたくいただき、部屋でカップラーメンを食べた。おいしかったです!
門の横にある貯水槽。左に居るのは竹本さん
2月20日(月)  アウランガバード滞在 / エローラ
南向きの部屋から北向きの少しきれいな部屋に替えてもらう。チョット静かで大分涼しい。
朝食は昨日お湯をもらったレストランで、チャイニーズ・ベジタブル・ヌードル・スープを食べてみる。あまりのスパイシーさにチャイを2杯飲んで喉のほてりを鎮めた。
セントラル・バスステーションから、路線バスに約1時間乗って、エローラに行く。 10時 到着。
エローラは、仏教、ヒンドウ教、ジャイナ教の信徒が数百年の歳月をかけて彫り上げた史上最大の石窟寺院。
デカン高原北部、アウランガバードの北西28kmの岩山をくりぬいて造られた石窟は全部で34窟ある。南から順に番号がふられ、1〜12窟は仏教窟(5〜7世紀)、13〜29窟はヒンドウ窟(6〜9世紀)、30〜34窟はジャイナ窟(9〜10世紀)。異なる宗教の寺院が同じ場所に密集するのはインドでは珍しい事ではないらしい。
まずは南の仏教寺院 第8窟から回った。ガイドに案内された日本人団体客に出会う。すごく上手な説明に感心して、カイラーサナータ寺院までついて行く。いい感じの人たちで、ユーラシア旅行ツアーの面々だった。ツアースケジュールを見せてもらったが、盛りだくさんのハードさ加減にはおどろいた。
第10窟 ヴィシュワカルマ窟。7世紀頃の建立。エローラ唯一のチャイチィヤ窟(ストウーバの備わる礼拝堂で、仏陀、弥勒菩薩、観音菩薩」の三尊像がまつられている。熱心に礼拝している信者さん達が居た。
第12窟 ティーン・タル窟。
8世紀頃建立。仏教窟群最大の3層構造を持つヴィハーラ窟(僧室が備わる寺院)。瞑想中の仏陀像や菩薩像が安置されている。
16窟 カイラーサナータ寺院はエローラ石窟の最大成果であり、インドの建築遺産を代表する建造物だ。ピラミッド型の本殿はシヴァ神の住むカイラース山をイメージしたもので、官能的な彫像が壁面を彩り、内部にはリンガが安置されている。
岩山を頂上から掘り下げて寺院部分を残すという前代未聞の工法で、幅47m、奥行81m、高さ33mの大伽藍を築き上げている。756年に着工され完成までに100年以上の歳月がかかったと言う。 ど迫力、しばし呆然。 ゆっくり回廊をまわり、門の上に座り込んで、景観を眺めまわす。
岩壁の側面は2層に彫られた寺院と柱廊 ナンディー堂と前殿。方形の柱頭はスタンバ。
基壇に彫られた宇宙を支える象 壁面に彫られたラーマーヤナの場面
14時 庭園の中のレシトランでターリーの昼食。食前に飲んだフレッシュ・ライム・ソーダーが美味だった。
食後、カイラーサナータの上の小山に登って、第20窟まで小道を歩いた。昨日にも増して強烈な日差しにふらふら。涼しい寺院の中で休む。
食堂にて 立派なターリー 第21窟
第21窟はシヴァ寺院。
ヒンドウの神々の彫像が美しい。
疲れたので公園入口まで戻り、リキシャーに乗ってジャイナ石窟寺院まで行く。
第32〜34窟は保存状態がよく完成度も高いが、ジャイナ教にはなじみがないせいか、違和感が強かった。
ジャイナ教はブッダと同時代のヴァルダマーハにより開かれた宗教。徹底した不殺生戒と厳しい苦行・禁欲主義で知られる。
ジャイナ寺院前の広場 寺院内部
最高の理想として、ジナは無私無欲のヌーディスト
見終わって、またフレッシュ・ライム・ソーダーを飲んで、バス停に行く。バナナとグアバとブドウを買う。他に3人程バスを待っていた。
路線バスが来ない間に、乗り合いバスが来たので、皆と一緒に乗り込む。最初は10人位の乗客だったが、途中の村々でどんどん増えて、最終16人も乗ったのには驚いた。インド人にしか出来ない芸当だ。
公園からカイラーサナータ寺院を見る 街道筋 エローラのバス停 乗り合いバスの中。一番右が運転手
ホテルに着いて、昨日のレストランにまたお湯をもらいに行く。
今日はスムーズに行かないのでは、と思ってボールペンを持っていく。案の定、店のオーナーが出てきて、声高に断る。頼み込んで、ボールペンをあげて、10Rsで話がついた。お湯を待っている間、熱いマサラ・ミルクを飲む。ミルクの薄皮をきれいに器にかけてあるのが珍しかった。
夕食はアルファ米のわかめご飯と梅干と緑茶。おいしくて至極満足。
2月21日(火)  アウランガバード滞在 / アジャンタ
MTDCのバスツアーに参加してアジャンタに行く。
朝食は部屋でバナナ3本とグアバ。 8時半バスがホテル前に来てくれた。バスは途中で朝食休憩を取って、土産物屋の並ぶ駐車場まで行く。そこから低公害バスに乗り換え、入り口まで行く仕組みになっている。
アジャンタは、デカン高原を蛇行するワーグラー川沿いの断崖に造られた仏教の大石窟群。アウランガバードの北104kmに位置する。
石窟寺院は自然の洞窟を利用した物ではない。聖なる川の水が容易に手に入り、静寂と冷涼な環境が瞑想に適しているとして、何世紀にもわたり、手で掘られたものだ。
第8-10、12-13窟はBC2〜1世紀(仏像が出現する以前の小乗仏教期)につくられ、礼拝対象としてストウパが刻まれている。
その後400年間は造営が中断され、5〜7世紀の大乗仏教期に再開された。この時代の石窟は殉爛たる装飾壁画が壁を彩り、礼拝の対象として仏像が安置されている。
その後ヴァーカータカ帝国の崩壊とともに忘れ去られ、1000年以上も経て、1819年 トラ狩りにきたイギリス軍人によって偶然発見された。
石窟寺院にはチャイティヤ窟(内部にストウーパを有する礼拝堂)とヴィハーラ窟(僧坊)の二種類がある。時代が後になると、ヴィハーラ窟内に仏堂が備わり、礼拝所を兼ねるようになった。
岩壁に彫られた28もの岩窟寺院が馬蹄形に並んでいる様は感動的ですらある。
東から順に番号がふられていて、第1窟、2窟の素晴しい壁画から案内してもらう。(英語での説明は半分しか分からなくて残念)。仏教遺跡だけあって、何組かの日本人団体客と出会ったが、ガイドの説明はいい加減で気の毒みたいだった。レベルの落差が大きい。
第1窟 6世紀初頭に造られた宮殿のように豪華な石窟。本堂入り口の左右に描かれた蓮華手菩薩、金剛手菩薩は法隆寺金堂の菩薩像の原型として有名。
第2窟 第1窟と同時期に造られたヴィカーラ窟。規模はやや小さめだが、仏堂も設置され、全体が伽藍の性質を持っている。壁画と天井装飾が美しく、一体となって小宇宙を形成している。
第16窟 5世紀後半のヴィハーラ窟。象と蛇王ナーガが守護する入り口は、かつてはアジャンタ全体の入り口だった。
第9窟 紀元前1世紀に造られた簡素な前期チャイティヤ窟。ストウーパが中央に立つ。 第10窟 アジャンタ最古のチャイティヤ窟。柱の高さ3mのところに発見者の落書きが残っている。
第19窟 後期チャイティヤ窟。内陣のストウパは仏像と一体化して、先端は天井に達している。装飾は複雑で巧み。
第17窟 5世紀後半のヴィハーラ窟。壁画の保存状態が良く、第1窟と並んで最大の見所。
第26窟 6世紀に造営された大規模なチャオティヤ窟。彫刻は緻密に芸術的に仕上げられ、ストウパ全面にも仏像が彫られている。全長7mの涅槃像が印象的。
第26窟の涅槃像を見て、入り口へと引き返す。 14時半 駐車場前のレストランでコーラ・チキンカレー・ナン・チャイの昼食をとる。
26窟前から見た石窟群 下り道 駕籠に乗ってる人がいた アジャンタの入り口。低公害バスが見える
17時半 ホテル到着。やっぱりツアーは楽だと思った。 すぐ隣に立派なホテルを見つけた。ラヴィラジ・ホテル・・・とりあえず行ってみる。予想にたがわず、レストランがあり、ビールもあった。感激!おつまみが3種類も出てきて、気持ちよく酔っ払う。
夜20時 またお湯をもらって、今日は梅干ご飯を食べる。店の人は、お湯を何に使うのか、すごく不思議がっていた。店の人に海苔巻きのおかきをあげた。すごくまずかったみたい。口から吐き出す人もいて、皆顔をしかめていた。大笑い。
ビールを前に幸せそうな竹本さん 道路の向かいのレストラン
つづく